んん……
朝か…あの後結局寝ちゃったんだよな。
陽菜ちゃん大丈夫かな…

隣を見てみると、昨日より顔色はいいみたいだけど…
苦しそうに寝ている陽菜ちゃんがいた。



コンコン……

看護師「おはようございます~」





雄輝「あっ、おはようございます。」





看護師「まだ、寝てるか~ 朝の検温したかったんだけど、昨日の今日だと辛いかな…でも、熱ありそうだし測っちゃうね~ 陽菜ちゃん、ちょっとごめんね~」




ピピピッ…



看護師「39.7℃かぁ… 結構高いね……あ、伊戸川君、今日は学校大丈夫なの?」




雄輝「あ、はい。今日は休みなんで…もう少ししたら、父のところに行って一度家に戻ります。お昼頃また顔出すつもりです。」





看護師「そっかそっか、伊戸川君って優しいんだね。」





雄輝「いや、そんなんじゃないんですよ…」





看護師「うふふ、陽菜ちゃん喜ぶと思うよ~じゃあ、私はこれで。」





雄輝「あ、はい。失礼します。」



ガラガラ……


そろそろ、親父のところに行って家に戻ろうかな…
その間に陽菜ちゃんが起きても大丈夫なように、メモでも置いておこうかな…




『陽菜ちゃんへ、おはよう。同じ学校の伊戸川雄輝です。またあとで来ます。』




ガラガラ………




ってか、いきなり知らないやつから手紙置かれても気持ち悪いよな……
やっぱり、やめておけばよかった…










コンコン…


雄輝「失礼します、伊戸川です。」





雄輝父「おぉ、雄輝か。どうした。」





雄輝「とりあえず、一度家に戻ってシャワーとか荷物取ってくる。お昼頃また顔出すよ。」





雄輝父「あぁ、お前もちゃんと休めよ。陽菜ちゃんは俺がちゃんと見てるから。大丈夫だ。」





雄輝「わかった。でも、結構寝れたし大丈夫だよ。」





雄輝父「そうか、ならよかった。じゃあ、母さんも心配してるだろうから帰ってやれ。」





雄輝「うん、じゃあ。」












ガチャ…



雄輝「ただいま。」






雄輝母「おかえり、陽菜ちゃんって子大丈夫だったの?」






雄輝「あぁ、親父が助けてくれた。」






雄輝母「そうなの。それはよかったわね。」






雄輝「シャワー浴びたら、また病院行ってくるよ。陽菜ちゃんのことなんかほっとけないから…」






雄輝母「わかったわ、おにぎり作るから持って行きなさい。お父さんにも渡してもらいたいし。」






雄輝「サンキュ、シャワー浴びてくる。」



ガチャ………


今回ばかりは親父に感謝しきれないな……
久しぶりに親父が働いているとこ見たけど、やっぱ医者になりたいな……


シャワー浴びてこよ…





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