「バスケ部なのにシュートが一発で入んないなんてね!」


男の子はそう言い私の方を笑って見た。


『入りますぅ!今日は調子が悪いだけだし!』


「あっそ。」


確かに。
いつもは寸なり入るシュートも今日は何故か入らない。


授業もろくに耳に入らなかった。


“私、何かおかしい”

「...ぃ!おい!」

『はい!!』


「お前、何ボーっとしてんの?」


『別に。』