許し方がわからなくて

絶句して何も言えない冴。

どんなに悪いことをしたか、コイツはわかってねぇ。

無自覚に人を傷つけてきたんだ。

その代償はでかい。

椎がターゲットになった時点で、オレの中からコイツの存在さえも簡単に消せる。

「さっさと出ていけ!」

最後にそう言うと、慌てて逃げ出していく。

散々スキンシップが酷いと言ってきていたが、こんなことになるならさっさと怒鳴り散らしてやめさせておけばよかった。

途中から面倒くさくなって放置していたのが、冴を助長させる原因になったのかもしれない。

椎…最初にすぐ信じてあげれなくて、ごめん。

疑ったわけじゃないけど、すぐ確かめるってなんで言えなかったんだ、オレ…。

後悔しかない。

そして。

オレは冴に構わず、さっさと椎を追いかけなかったことを、あとで悔やむことになる。

椎が笑といなくなるなんて。

本当に…再度言うが、後悔しかない!