そして、現在に至る。 仕事の割には給料の安い肉体労働だったが、一応定職に就くことができた。 彼女も変わらずOLを続けている。 経済的にも“寿退社”なんて格好いいものは、まだ当分させてやれそうもない。 それに、まだ遊びたい盛りの若い俺たちには、まだそれは早すぎると思っていたのだ。 彼女も結婚については、一切触れてはこなかった。 彼女は、したいと思っているんだろうか? 考えてみたはいいが、もちろん答えなど出なかった。 ところで俺は、プロポーズどころか「好き」とさえまだ言えずにいた。