「あの~、すいません!
これお願いします!」


んーと。今の声はどこからだ?
私の目の前には誰もいない。



え、待ってっ!本当に誰?!
「お姉ちゃん!早く!」


レジの上にはジュース一つと、
小さな手が一つ。


あっ、レジの下!
『ごめんね、気づかなくて』