「あの、沙羅の様子がおかしいんです。」



そんなん、俺も知ってる。
「大翔の事が好きで付き合ってるのに、
2人で話してても楽しそうな顔してないし。


沙羅が前に先輩に聞きたいことがあるって言って、お昼に話に行った事ありましたよね?」


俺が藍の話をした時か。
『そんなこともあったな。』



「その後帰ってきて、先輩との距離が縮まって嬉しいって。すごい喜んでたんですよ。

だけど、最近先輩と話さなくなって。」


そこまで話すと、沙羅の友達は暗い表情になった。