後ろを振り返らなくても分かる。
誰が私の腕を引っ張ってるのかが。


私は後ろを向くことが出来なかった、
後ろを向いたら昨日のことが本当だと実感してしまうから。



前を見ると、先輩は不思議そうな顔をしていた。


先輩の顔を見ていると泣いてしまいそうで、
いや、もう泣いていたかもしれない。


泣きそうになったる私を見て、先輩が走ってきた。


このままじゃだめだ。