ご機嫌だったひとみちゃんは、急に真面目な顔になり、山田は首をかしげながら、彼女いたのかと呟いた。

俺は結構酔いが回ってて、思考回路がおかしくなってた。

それでも誤解は解いておこうと、頭をフル回転させる。

「さやかは幼なじみなんだ。だから周りが盛り上がってて、、、彼女だったけど、家族みたいで、今でも普通にすごい仲いいし」

言い訳みたいな言葉を並べて、必死に説明しようとしたけど、なにを喋ってて、なにが言いたいか、自分でも分からなくなった。

「先輩、ガッカリしましたよぉー」
ひとみちゃんの声が聞こえる。

隣にいるとは思えないくらい、
遠くの方から小さい声で、、、

「和也さん!ちょっと、大丈夫ですか?!」

山田の声も聞こえるけど、
閉じるまぶたに逆らえなかった。

ほんとに今日は飲み過ぎたようだ。

「とにかく蒼井が好きだったんだよ。忘れるなんて無理なんだよ。いつかは会える。会えたらまたって、、、想わない日はないんだよ」

愛してるって伝えた時、
蒼井は静かに涙を流した。

何度も頷き、笑顔を作って、
幸せすぎると涙を流した。