「これは…?」

すごく綺麗なブレスレットを渡された。

見ているだけで吸い込まれそうだ。

『そのブレスレットを肌身離さず持っていなさい。

そして寝る前に感謝を伝えること。

…これは私からの約束です。

もし約束を破ったらあなたは消えてしまいます。

約束を破らないように。

では、頑張ってください。

最後に、もう一度言っておきます。

あなたの周りにいる人たちの記憶は

あなたが死ぬ前の記憶になっています。

そのことを忘れないように。』

女の人はそう言うと、私の胸元を軽く押した。




落ちる、落ちていく。







私は意識を手放した。