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「…………」
「…………」
放課後。
教室に戻ってきた後を見て、私と仁は憐れむしか出来ないでいた。
「どうだー! 仲良くなってきたぞ!!」
得意気に、本当に得意気な顔してる後だけど、ごめん、よく見て、窪原くんを。 特に顔を見てあげて。
「……窪原…このゴミがごめん…」
「窪原くん……迷惑かけてごめんね…」
「…………あぁ…うん………うん…」
……あぁ、ダメだ。 きっと今の窪原くんの頭の中はショート寸前。
今すぐ会いた……い、じゃなかった。
「仁。窪原くんと後、どっちにする?」
「あたしが後に行った方が色々と良い気がするわ…」
「……じゃああの馬鹿、頼んだ」
「アンタは頑張りなさいよ」
「…はい」
馬鹿すぎる後の処理は仁に任せて私は窪原くんに心の底から謝らなければ…。
「ごめんね。大丈夫?」
私の問いかけに数秒動けないでいた窪原くんだけど、すぐいつもの彼に戻った。
いつもの、冷たくて、とても優しい彼に。
「……ん、大丈夫」
「本当、ごめんね。後、馬鹿だから…」
私の謝罪に首を捻りながら、疑問系で返してくる窪原くん。


