逃走の先のLove

(ピピピピ…)

「んん~…んん?!?」

慌てて起きて時計を見る。予想はしてたが予想を遥かに超えた時刻。

「いってきます!」

もちろん誰もいない家にあいさつをして走る。とにかく。

ドンっ
うわぁ痛い…
「ごめんなさいよそ見して…あ」

嘘。嘘だ。嘘。
よりによって…。

最悪。


制服。一緒。やっぱり同じガッコウ。

無視するならさっさっと行ってほしい。

だって私はーーー

「雨宮…?」

「せんぱい?」 
振り返るとやっぱりせんぱいだ。
うそ、せんぱいどうしてここに…

「このままじゃ遅刻だろ?」

「せんぱいこそ…」

「ははっ確かに」

「なんでせんぱいこんなところに?」

「オレの家ここらへんだし。まぁ走るぞ」 
あれ反対方向じゃ…

「えぇ…せんぱい…手」

「…いいだろ。急ぐぞ。」

おそるおそる後ろを振り返っ見る。

やっぱりあの人はもういなかった…。