さほど学校から遠くなく、30分ぐらいで学校の目の前のバス停につく。

バス停につき、降りて歩いていると、後ろから聞こえ慣れた声がした。

「おぉ!らん〜!おはよ!」

このサバサバした感じのクールビューティー様は中学から一緒の"菜乃花"ちゃん。

さっぱりしてるから話しやすいし一緒にいてホント落ち着く。

「菜乃花ちゃん、私やっぱり今日も…」

「そっか」

菜乃花ちゃんには全部話してる、あの人のこと。なにもかも。

「らんは考えすぎなんだよ。」

そう…私のやっかいなところでもある"被害妄想の激しさ"思い込んで深く考えるくせ。

ほんと損な短所…

「そうだといいんだけど…」

[きゃっー!!らん先輩だぁ!美人素敵!]
[ほんとしっかり者でいい人だよね]

いい人…かあ。ほんとはどうなんだろ。



「朝から人気だね〜!あ!チャイム!らん、はやく!」

でもね、菜乃花ちゃん…やっぱり今回ばかりは少し違う気がする。

まだあの人を信じてるのかもしれないけど。

やっぱり…