逃走の先のLove

「あっ…でも。もう訂正してください。たしかにさっきはああするしかなかったですけど私とせんぱいはーー」

「ハィ…これ。買ったやつ」

「あ…ありがとう御座いました。」
ん??頼んだものにしては少し重い気がする…

「せんぱい…これは…?」

うさぎの耳のついたカップケーキ…これは私が…さっき

「それ…ずっと見てたから欲しいのかなって…お前、自分のほしいもんとかやりて~こととか言わねーから。」

これたしかにかわいいって思って見てた…それをせんぱいが見てたってこと…?

「あの…!」
「ん?」

「ありがとう…ございます。さっきのことも…いまも。」

「ふうん…あんがいかわいーとこあんじゃん?」

…うぅ。何でもお見通しって感じがする。
「あと…さっきの訂正しねぇーから。」
「はい?」
それはどういう…
「自分で考えろよ。
じゃあ、今日はコレで終わり。お前の家…どこだ?」

「…えっ。あ…あー、えっと✕△です。」

「んじゃあ、あのバス停か?」

「は…はい。」

「じゃあ、気をつけて帰れよ。」

「は…はい。」

せんぱいは私と反対方向に走っていく。それをずっと眺めながらひたすらさっきのことを思い返していた。

自意識過剰だったら恥ずかしい…でもあれはやっぱり…。


『んぇえ?!告白された!?』
『う…うん。』
『やっぱりぃだと思ったっ!』

夜。1人で部屋で勉強をする…ふりをして今日は菜乃花ちゃんと電話。

『私ね…せんぱいのこと好きじゃないって…行く前の私なら絶対確信してるけど…』

『つまり…今は?』

『よくわかんない。私、好きとか自体よくわかんないけど、せんぱいといるとなんか落ち着いた…。』

『そう…なんだ。でも、好きじゃないって確信が持てないってことは好きってことなのかな?』

『…なの…かな?よくわかんない。』

『さいしょはよくわかんないよ。でも、それはあたり前。ためしにつきあったら何かわかるかもよぉ?』

『なっ!試しとかもし、ばれたら殺される。』

『ぷっ!らんにとって東先輩ってなんなのよ…!笑』

『私にとって…せんぱい…?』

【ずっと見てたから…】

『おーい?らん?』

『菜乃花ちゃん…わかった。自分なりの答え出すよ。』

『えっ…そっか、、うん、でもさ?』

『ん?』

『あの人のことはもういいの…?』

『そ…それは。』

あの人って言えば1人ってすぐ分かる。
『好きなんじゃないの?』

『ま…まさか!!ちがうよ!友達として戻りたいだけ。』

『ふーん。そっかぁ。』

『それにね…か…かのじょがいるっぽい。』

『あーまーあいつモテそうだもんね、、相手は…んー市原さんとかかな??』

市原さん…

市原純麗…大人っぽくてなんでもできてオーラがあって…

そして。
あの人の初恋の人。


『市原…って人…同じ高校…の人?』

『えっ?そうだよ!剣道部の!』

あー。そうか…だよね。あの市原さんしかいないよね。

純麗ちゃんは




苦手だ。