逃走の先のLove

「は…い。」

なんだろう。

この気持ち。


もやもやする。
なんか…また変な気持ち。


ほんと混んでるな…ドアに行くまでがやっ…

!?!?

あれは…

うそ。こんな休日に。


しかもこんなところで。

いつも朝気をつけてるのに…よりによって…

しかも今から行こうとしてるところに…
いまさらせんぱいのところに戻れないし…

はぁ…最悪。でも、案外気づかないかも。


落ち着いて。
深呼吸。
冷静になるのよ私。


でも、何でいるんだろう…。
こんなとこ、好きじゃないくせに…

もしかして、カノジョとかかな?

そりゃ…モテるし。いるよね1人や2人。

2人いたらだめか。


ズキン……。

なんだろう。
今日は変な気持ちばっか。

「ねぇ~きみぃひとり?」
「めっちゃ美人…!俺らお金めっちゃあるよ~!!遊ばない?」

はぁ…ナンパか。イヤなんだよね。面倒くさい。

「は?なに笑シカトちゃん?おーい。」
「照れ屋なのかな?かわいいー」
1人が私の腕を取り強引に引っ張る。

「離しっ」
つよい。力全然及んでない。
あ~ー絶対見られた。最悪。

「お前調子乗るなよ。可愛いからって」
助けて。助けてよ。

「らん!」

ら…ん。
いつぶりかな、、

ずっと待ってたんだよ…。

「オレのに手を出すなのでいい度胸だな?」

こ…こわい。ものすごい剣幕で睨みつけてる。
「ひぃ…!す、すみませんでした!」
すごい勢いで逃げていった。

「あの、ありがとう……ございます。…せんぱい。」

あ…れ。おかしいな。


いやおかしくないよ。コレが普通。

やっぱりくるわけなかった現実。
何期待してたんだろ。


「…バカ。もっと声出せよ。」
「…ごめんなさい。」
「大丈夫…だったか?」

せんぱい…息切れしてる。ほんの少しの距離なのに、しかもあの男の声だけでわたしを助けにきてくれた…。

「せんぱい…大げさです。」
なんてかわいくないんだろう。こんな素直じゃない人…全然かわいくない。

「ははっやっぱかわいくねーやつ。」

ドキ…
なんだろ。いつも何気なくみてたせんぱいの顔がぜんぜん見れない。

笑ってるせんぱい…初めてみたかも。