逃走の先のLove

うーん…

すると、後ろからおなじ高校生らしき女の子二人の会話が聞こえてきた。

[うわぁ…やっぱり並んでるね〜]

[人気だよねー!なんせ、”願いが叶うスイーツ”だもんね〜]

ん…願いが叶うスイーツ…?




あ!思い出した。この間菜乃花ちゃんが言ってたお店の事だ!

『私も”願いが叶うスイーツ”食べたーい♡』

『なにそれ?てか菜乃花ちゃんのお願いってなあに?』

『えっ?! いやいや…いや! 特にないけど!』

『あやし、、』

とかなんとかいってたお店か。

でも、なんか意外。こんなお願いが叶うなんてことをせんぱいが信じてるなんて…

「せんぱいも意外とこういうの信じるんですね。」


あれ?

ん?無視?沈黙…

どうしよ。傷つけたかな?
おそるおそるせんぱいの顔を見ると

真っ赤…?

「す、すみません!!なわけないですよね。怒らないでください。」

「…ちっちがう。怒ってはない。これはだな…妹が食べたいとかなんとかいって。でも女ばっか並んでるし、そしてお前となら誰かに2人…でいるとこばれても生徒会の話し合いとかなんとかでごまかせるし。」

せんぱいはとても早口でしゃべってくる。
つまり妹さんのために買いに来たのか。今日はその目的で私を盾として誘ったのね。


利用された…。笑

まぁ、いいけど。怒られなくてよかった。

「あれ?雨宮…もしかしてがっかりしてる?あ…でーとだと思った?」

といい私に。にやりとわらう。急に調子を取り戻してる。

「はぁ…せんぱい。列進んでます。」
「ホントお前可愛くないな。はいはい進みますよ。」

なんか不思議。私があんなに怖がってたせんぱいと普通に話せてる。

妹さんに優しいところとか…照れてるところとか…。 いろんなせんぱいが今日見える。