「せんせーー!
とーませんせー!
きょーのパンツは何色ですかー」
…最悪。
「せんせー!
楠木が勝手にトイレ行きましたぁー!」
…勝手に行っとけ。
「せんせー!
山田と折平さんがイチャついてまーす!
しんでほしいでーす!」
…おまえがしね。(いやその2人も)
「せん…「次に喋った人は出て行ってください。」
'' Be quiet ''
そう黒板に書いてから
チョークを置いて、振り返り
少し目を細めて、
眉間にしわを寄せる。
生徒達の肩がすくむのがわかった。
「「…はい。」」
よろしい、と言って
わたしはまた黒板を向く。
( うぇ〜こえ〜 )
( 絶対もてねぇよ、とーま。 )
あからさまな私語は減ったが、
ひそひそ話してるのも
ちゃんと聞こえる。
というか、モテねぇ、とか余計なお世話。
( てかまさにあだ名通りだな。
メドゥーサとーま。 )

