優夏side
「おはよー」「おはよー」 
何とか私たちは学校についた。周りの人たちからは、「またあの二人一緒に来てるよ。健人君とられている感じで嫌だけど、お似合いだよね~。」
私と健人は入学した時から美男美女だとか言われてるけど、私自身自分が美女だとは思わない。
「優夏いいか?開けるぞ!」「うん!いつでもいいよ。」
「「せーーの!」」 
「ドサドサドササ~~~」
私たちの毎朝の恒例行事、靴箱開けだ。毎日のように私たちの靴箱には手紙やラブレターの山がパンパンに入っている。
「今日もかよ~」
「もう疲れたね」
中学に入った時から続いているので何通もらったか覚えていない。
[もう勘弁してよー。」
「いい加減いいよな。」
周りからしたらいい気分を味わえるんだからいいと思われてるみたいだけど、みんなも一回味わってみるといいと私たち二人は思った。
「早く教室いかないと遅刻扱いになるぞ!」担任が来てそう言った。
「いこ!健人!」
「おう!」
私たちはぎりぎりで教室に入った。
「今日も二人とも大変だねぇ。おはよ。優夏、健人」
「おはよー」
私たちが教室にはいって必ず一番に話すこの子、大西姫。その名の通り、学校一お金持ちのお嬢様だ。
「姫、一時間目なんだっけ?」
「一時間目は理科かな?」
「うわ!理科かよー、俺苦手だわー」
こんな3人はいつも仲良しで姫も美人だから学校では近寄りがたい3人らしい。
「ほら授業始めるぞー」
一時間目の授業が始まった。