走馬灯

弁当を届けてくれた。

俺は

自分がいつ食事を摂ったのが最後なのかも

まったくわからなくなっていた。


食事はほとんど酒だった。

でももうそろそろ買い置きしておいた酒が

なくなる頃じゃないかな。


そんなことを

ぼーっと考えていた。


兄ちゃんは泣きながら

何度も何度も

“どうしてなんだ!ゆうじ”

“どうしてなんだよ~!!”

と繰り返し言っていた。


俺にだってわからないよ・・・。

兄ちゃん。