走馬灯

ひなはうつ病のせいで

思い込んだら一つのことがずっと

頭から離れなくなり、

俺の携帯がつながらなかったから・・・

俺がもう帰って来ないのではないかと

とても心配になり、

無意識のうちに

部屋をめちゃくちゃにしてしまったようだ。


“そんなことは絶対にないよ・・・。”

俺はひなを抱きしめながらそうつぶやいた。


ひなは安心したようにうなずいた。


そんな矢先、

久しぶりに兄ちゃんから連絡があった。

マンションを買ったらしい。

でかしたぞ!!兄ちゃん!


俺とひなに遊びに来いと言ってくれた。

次の週末に遊びに行くことになった。


兄ちゃん家族とひなは初対面。

俺は少しだけドキドキした。