走馬灯

なぜそんな手紙を社長に送ったのか・・・!!。


ひなは大粒の涙をいっぱいこぼしながら

こう答えた。

“親しそうに話をしていたから・・・。”

“エッ?”

それだけ・・・?

バザーの時に

俺が所長の井口さんと

話しをしているのを見かけたらしい。


ひなは、

大粒のダイヤモンドのような涙をたくさんこぼしながら

ずっと泣いている。



“わかった!

わかったからもう泣かないでくれ!!”


俺は心の中で叫んだ。

しかし声にすることはなかった。


そのかわりにひなを強く抱きしめた。


そして一瞬のうちにひなを許していた。

これには俺自身が一番驚いていた!!