彼女はじっとみていた。彼女の名前は愛加と言った。


彼女の席は帝の斜め後ろの席である。

彼女はクラスの人気モノでいつも休み時間集まってキャーキャーワーワー言う、女子の中心的存在。

彼女中心で女子は動いているといっても過言ではない。

笑顔でモノを言う彼女は男子からも注目の的だった。

成績もまぁまぁ、で美人・・・というよりかわいらしい…が、なぜかモテない。


いや、ここで『なぜか』というのはおかしいだろうか。

――理由がはっきりしているから。


彼女の平常心と言うものはずば抜けている。

反応が鈍いというわけじゃない。

干渉しているかの如く、物事を言うのだ。