「……あおちゃん…」

思わず、昔の呼び方で名前を呼んだ。

あおちゃんは俺の病気を治すと約束した幼なじみだ。

「えっ…」

あおちゃんは、何を言っているのかわかっていない様子だった。


「覚えてないの!
あおちゃんの家が隣で昔よく遊んでた今井 響だよ!
…待ってたよ…。」

俺は、つい思い出してもらいたいという一心から少し昔のことをいい、名前もフルネームで言った。