「……あおちゃん…」

今井君が切羽詰まったように私を『あおちゃん』と呼んだ。

あおちゃんって…呼ばれていた記憶が頭を過ぎるがよくわからない。

「えっ…」

「覚えてないの!
あおちゃんの家が隣で昔よく遊んでた今井 響だよ!
…待ってたよ…。」

急に声が高くなり、口調も変わった。

昔よく遊んだって…。

今井 響…?

夢で見た、きょーちゃんっていう子かな…。