白い糸

「いいえ、ありがとうごさいます。
今日、手術ないのでいってみます。
名前はなんていうんですか。」

瀬見さんは、私が聞くよりも先に患者さんについて教えてくれた。
その時だった。

『ピーピー』


コールが鳴った。苦しそうな声も聞こえた。

患者はさっき話してた105号室の人だった。
まわりには、先生がいなかったので私も看護師さんと一緒に行った。