「きゃああああ!」

クラスメイトの声がした。
悲鳴だ。
何があったんだろう。

「忍君!」

常磐が僕のことを引き留めようとするが、そんなのは、気にしない。

「どうしたんだ?」

クラスでも地味で目立たない女子が、オドオドとしていた。

「女の子が死んでる…………」

何?
人が死んでる、だと?

その女子が倒れているという所には、沢山の野次馬がいた。