「きゃああああ!」

クラスメイトの悲鳴が聞こえた。

「忍君!」

忍君は、あたしの前から走り去っていった。

「どうしたんだ?」

「女の子が死んでる…………」

「え?」

忍君は、それが誰なのか見ようとしている。
しかし、野次馬が多すぎて、何も見えない。

「見えな…………!」