嗚呼。
終わってしまった。

もう、駄目。
耐えられない。

あの人との、思い出の品まで、壊されてしまうだなんて。

何よ。
何が、いけなかったと言うの?

死にかけて、それでも手に入れたかったあなたは、他人と幸せになっていた。

「もう、嫌。」

枕にグリグリと顔を押し付けた。
涙で濡れた枕がぐしゃぐしゃ。

「どうしたらいいの?」