「でも、もう、無理なのよ………………」

そう、無理なのよ。
あの、常磐姫がいるのよ……………

「忍君が幸せならば、私は、此処で散っても良い………」

そうよ。
結局は、あの人の幸せは優先しないとならないのよ。

「だって、それが、私達、聖子の生まれ変わった、輪廻転生してまで叶えたかった、夢でしょう!」

はっ、と、聖子姫の顔が変わった。
思い出したんだ。

「忍君は、私の事、どう思っているのかな……………」