此処は、何処?

あんなに歩いているのに、世界はまるで闇の中。

「何処なのよ!」

「わからないの?」

聞きなれた声が、私の目の前から聞こえる。

-この声は、私。

「あなたは…………いいや、私と言った方が良いのかしら?」

「そうね。私。」

「あなたは、どうしたい?」

「え?」