「何ですの?人の顔を見て笑うだなんて、失礼ですわよ!?」

「え?だって、あなたが可哀想になって来ましてね。」

「ほぅ、それは、何故だか教えてくださらないかしら?」

「見て。」

常磐姫は、遠くの何かを指さした。
私は、それを見るために、歩道橋の手すりに手をかけた。

「何?常磐姫、何も珍しいものはないじゃないの。いったいあな……………」

常磐姫は、私の背中に手を、力をかける。

私の体はガクンと傾いて、道路に真っ逆さま。

そして……………