聖子姫は、あたし達を見て、しょぼん、として、帰っていった。

ほほほほほ。
良いざまよ。

聖子姫、覚悟なさい。
あなたは、忍君に愛されたせいで死ぬんだから。

今なら、お前を殺せる。
殺さなくても、一生、忍君の前に出られなくしてやる。

さぁ、聖子姫。
泣き喚くが良い。
嘆けくが良い。

あたしの恐ろしさを知らなかったお前が悪いのだから。