「離してよ!あたし、違うわ!」

くすくすくす。
私が、何も用意しないで来たとお思いで?

「残念ね、常磐姫。」

-常磐姫。
その言葉を聞いて、常磐姫は固まる。

「クラスメイトがね、緑色の制服の娘だと言っててね。根拠だって、あるのだから。」

うっ、と、常磐姫の顔の表情が先程よりも固くなった。

はっ。
所詮、馬鹿なお嬢様だということね、あなたは。