何故だろう。
全てに、覚えがあり、とても懐かしい気がするんだ。

おかしい。
おかしいよ。

彼女には、会ったことも、見たこともないはず。
名前も知らない。

でも、1つ、分かった。
あの娘は、僕がずっと探していた、桜の君だろう。

違っているかもしれない。
だが、あの、雰囲気を持つ者は、見たことがなかった。