ラブリー

「なずなの成長が僕の楽しみだったからね」

小宮課長が言った。

「大人に成長したなずなとつきあえることをいつも楽しみにしてた。

その楽しみがあったから我慢なんか苦じゃなかったよ」

小宮課長はフフッと楽しそうに笑った。

「一途ですね」

そう言ったわたしに、
「君も一途だと、僕は思うよ」

小宮課長が言い返した。

「いや、わたしの場合は次の恋に踏み出せなかったと言うか…」

「なずな」

小宮課長がわたしの頭のうえに手を置いた。

「結果的にはこうして結ばれて、愛しあえることができたんだ」

髪をクシャクシャにするように頭をなでてきた小宮課長の手に、
「うん…」

わたしは首を縦に振ってうなずいた。

「僕は嬉しいよ」

そう言った小宮課長に、
「わたしも、嬉しいです」

わたしは言った。

☆★END☆★