消えない想い

ゴールデンウィークが明けた頃、
私は由紀と一緒にテニス部に入った。

今では見られることのない、
当時は当たり前だったブルマ姿で
テニスコートの端に立ち
先輩達が投げたボールを拾う。

1時間程ボールを拾ったあと、
校舎の周りを10周走り
空きスペースで腹筋やスクワットをする。

それが終わればまたコートの端に立ち
ただひたすらボールを拾い続けた。


1学期が終わる頃には
少しづつコートの中に立てる日も増え、
夏休みが終わる頃には驚く程肌がこんがり焼けていた。

テニス部の先輩は皆優しくて、
新入生の部員みんなとも仲良くなった。

友達が一人もいない状況で迎えた中学生活だったけど
2学期に入る頃にはたくさん友達が出来た。


まだまだ幼さの残る真っ黒に日焼けした私だったけど
ある日クラスの男子に告白された。

初めての体験だった。

男の子を好きになったことがない。
そういう気持ちがどんなものか分からない。

彼氏とか、彼女とか、そんなものに自分がなるなんて
想像も出来ないし、恥ずかしさでいっぱいだった。