どっこいしょって、若者が言うか?………まぁ、これは普段の川本か。
気にする事もなかったな。
それよりも、こいつ俺に口煩いとか言いやがったか?
休みとはいえ、俺はお前の上司だ。
こいつ……、休みなら関係ないとか思っていそうだな。
『プライベートまで、口を出して悪かった。直ちに席を替えろ。俺の隣に座るな。今のは聞かなかった事にしてやるから』
「えっ、ちょっ、何怒ってるんですか?」
『寝癖頭の奴が俺の連れだと思われるのが癪だからな』
「水城さん、それは申し訳ないです。けど誰もそんな事思いませんよ。あたしこんな格好なわけですし」
それを自覚しているなら何故、その格好で外に出るんだ。
頭くらい、直してから言え。
『はぁー。もういい』
「あぁ、そう言えば、水城さんもここよく来るんですか?………後藤さん、あたしカツサンドお願いします」
川本は、何故かカウンターの端に転がっていた髪留めで髪を1つに纏め上げた。
川本なりに、多少なりとも俺に配慮してくれてるみたいだ。
