川本かなで。26歳。


只今、初体験の真っ最中であります。






心臓が口から飛び出そうです。

クーラーが効いているのに、汗が多発しています。

アル中でもないのに、手が震えます。




何故あたしは、ここに居るのでしょう?










事の発端は、遡る事1時間前。




『川本!…………川本!どこいった!』



『編集長、あそこに埋まってます』





あたしは徹夜続きで、久留米先生との打ち合わせの後デスクまであと少しってところで力尽き床に積み上げられている歴代の月刊誌に突っ込む形で撃沈していた。