「もし、今日中に出来なければ副編集長と押し掛けます!……えっ?編集長じゃないです副!編集長の黒崎さんです!水城さんじゃないですよ!」 瞬間、ガタン!っと大きな音を立てて黒崎が椅子から転げ落ちた。 御愁傷様。 「…富井ですか?前田先生の担当ですけど、このままだったら、またあたしが担当になりますよ。ご希望どおりの担当変えです。」 目を見開いた富井と、目が合う。 すごく心配そうだ。 大丈夫だ。 あの前田先生だ。 担当を変えて女になるんだったら、そのまま担当は富井になるだろうし。