干物ハニーと冷酷ダーリン



黒崎は一見ふざけているように見えるが、本気になれば誰よりも仕事が出来るやつだ。

あの馬鹿編集長よりよっぽど頼りになる。


表立って何かをするタイプではないから、周りにあまり評価されず損な役回りばかりで、馬鹿編集長もそう思っている1人だ。


だから、きっと黒崎も一緒にミルキー編集部に異動させられたのだろう。


その馬鹿さ加減に今回ばかりは感謝してる。


この状況で黒崎が居なければ立て直すことも出来なかったと思う。



『黒崎、第一候補にこの印刷所。駄目ならこっちの印刷所に交渉してほしい。』



『了解。ああ、そこに載ってる漫画家リスト上段がここに原稿がある、あとのはフリーで描いてる人だから』



『分かった』



他の編集者が呆然とこちらを見ているのをよそ目にやるべき事をする。


悪いがバイト気分の編集者に仕事を頼むほど余裕がない。土台が完成したらいくらでも仕事をくれてやる。だから今は邪魔だけはしないで欲しい。