アパート近くのコンビニ。
料理を作るのも面倒なので、簡単に済ませることにした。


カゴに、パスタとおにぎり3つとデザートにプリンを入れていく。




あっ、これ……

雑誌コーナーにダンテ出版の単行本。
これ、水城さんが担当してたやつだ。
増刷もかかってるって言ってたっけなぁ。




「…流石、敏腕編集長。やることが違いますねぇー。でもまさかこれの編集者が鬼だとは到底思わないんだろうなぁ…」





『………………悪かったな…編集者が鬼で』





えっ!?
独り言だったのに、何故か返答が?
しかも、妙に聞き慣れた声ですけど…………





「…っ!み、み…水城さん!!」



何故ここに!?