移動中の間に、話しかけるなオーラを放ちまくる水城さんに状況確認出来ずままあたしは水城さんの後を追って編集部までやってきた。


そして、怪物とバケモノ、、、、

長谷川部長と黒崎さんがそこに居た。


黒崎さんなんて寝不足で目が充血しているのか、泣く寸でで抑えているのか、まぁ36歳男性にしてはあられもない顔をしている。


これはきっとただ事ではない。

この顔が事の重大さを物語っている。



きて早々、水城さんと長谷川部長が険しい顔をして打ち合わせ室に入っていってしまった為、何も聞くことが出来ず、

あれ?あたし必要?
何で連れて来られたの?

と、思いながらも仕方なく黒崎さんに説明を求めた。



『アニメ化だって、、、』


「アニメ化ですか?どの作品ですか?喜ばしい事じゃないですか」


何をそんなこの世の終わりみたいな顔で、、、
もっととんでもない事が起きたのかと思ったじゃないですか。


『そうだね、、、喜ばしいよね、、、』


ウフフ、、と気色悪い笑い声を漏らす黒崎さんに思わず後ずさる。


これはヤバイ。相当逝ってしまっている、、、