『悪かったねぇ川本さん。それでね、あのアパートももう古いし、家内とも話し合って取り壊そうと思ってね。私達も年だし、、、』
「……はあ、、、」
『もちろん、まだ住んでる人の引っ越し先が決まってからなんだけどね、、、』
「そうなんですかぁ、、、、」
大家さん宅にお邪魔させてもらい、テーブルを挟んで今後の事について話を聞きに来たつもりだったが、なんという事でしょう。
工事やリフォームどころか取り壊されるという事ではありませんか。
川本かなで、家がなくなりました。
『こちらの一方的なお願いだからね、嫌でなければ私の知人のアパートに移ってもらおうとね、敷金も礼金もなし家賃も今と一緒だ』
「えっ!そうなんですか!」
やだぁー。それを早く言って下さいよー。
不動産巡りしなきゃいけないかと思ったよ。
『敷金もお返しするし、川本さんが良ければすぐにでも入居の手続きも出来るよ』
場所はねぇー、、、
と、大家さんがアパートの詳細が載っている紙を取りに席をたった。
なんだー。良かったー。すぐにでも入居出来る感じだったし、休みの日に一気に荷物運べば仕事にも支障がでないよねぇ。
まぁ、大丈夫か。
