『あ?見てわかんだろ。今忙しいんだ。改めて謝罪に来たと言うのなら結構だ。邪魔だから帰れ』
開始10秒程度で長谷川部長に門前払いをされた。
水城さんにいたっては、何故お前が居るんだ?と眉間にシワを寄せられた。
「……取り敢えず、こちらをどうぞ」
缶コーヒーん二人の前に差し出す。
だから何だと、長谷川部長。
いやね、、、別にお礼くらい言ってくれてもいいじゃんなんて事は思わないけど、無愛想な態度の長谷川部長に少しイラッとしてしまう。
「……うちの伝達ミスで営業部の方に多大な迷惑をかけて申し訳ございませんでした」
それでも、謝罪をしなければいけないのはこちら側なので長谷川部長に頭をさげる。
「申し訳ございませんでした」
高橋さんも続いて深く頭を下げる。
『………お前らが揃って謝ったからって事態は何もかわらねぇんだよ。ゆとりは謝罪するしか能がないのかよ』
「……すみません、、、でした」
『ああ、確か川本がこいつの指導係りだったか?お前何年この仕事してんだ。責任感が欠けてるんじゃないか?』
「…はい。全てあたしの技量不足が招いた結果です」
悔しいけど、全くもって長谷川部長の言う通りなので返す言葉もございません。
