もし、女性だったら吹き飛ばして怪我をさせてしまっていたかも知れない。
水城さえで良かった。
「水城さん、すみません!ごめんなさい。申し訳ございませんでした!」
『……うるさい。お前、、、どうした?忘れ物か?』
息が切れてゼェーハーゼェーハーしているあたし。誰がどう見たって普通じゃない事くらい分かる。
それも、1度は帰ると言って出て、ものの数分で戻ってきた。
きっと、水城さんもホワイトボードで確認したからこそ、忘れ物か?なんて聞いてきたと思うのだが、事態はそんな甘いものではない。
「あ、あああーの!下に、、、花壇に、人が、、、いえ……スタッフが……」
『は?落ち着けよ。お前の言ってる事の半分もわかんねぇよ』
そりゃそうだ。あたしも自分で何言ってんだか分かってないのに、水城さんが分かるはずもない。
