『川本……』


「は、はい!!!」


『……何だ?』


「…い、いえ」


ダメージを食らったまま回復してない所に水城さんに呼ばれて、変に斜に構えてしまった。



『今日は、もう帰っていいぞ。まだ体調も悪いだろ』


「えっ、あっ、はい」


『進められる所は、黒崎に任せるぞ』


『…へっ?俺?俺まだ原稿が……』



黒崎さん自身に恨みはないが、日頃のあたしへの行いの報いとして、あたふたしている黒崎さんに企画書を預けた。






さぁーて、これから帰って完璧に体調を戻さないと。
きっと、久留米先生もあたしの体調が悪い事をいいことに怠けているはずだ。

明日の朝イチに先生の所によって、渇を入れてから出社しよう。