涙が枯れた頃、私は電話ボックスを出た。

 

私は、もう泣かない。

泣き虫美央は、もうサヨナラ。



ありがとう。

私の大好きな先生。


また、いつか来るよね?

このドーナッツを渡せる日が……。



白い雪が、街に降る。



私は、先生に渡すはずだったドーナッツを口にした。


春、夏、秋、冬。

一生懸命恋をした、私の恋の味。




甘い甘い、スウィートドーナッツ。





~END~