ばっと画面から教室入口に目を向けると
そこに立っていたのは、にこやかに笑う先輩


そう、私がカーストの頂点に嫌われてる原因の人


………これは、非常にまずいのでは?


「あ!唯ちゃ〜ん!!」


私と目が合った先輩はブンブンと大きく手を振ってくる



ちょ、まじか
やめろ、やめてくれ
お願いだからこっちに来ないで〜〜!!



「唯ちゃん!!雨降ってて中庭行けないからさ!俺の教室でご飯食べようよ!」



この先輩はあほなのか???



え、私が先輩の教室に行ったらそれこそ先輩と同じクラスの女子に嫌われるわ


残りの学校生活最悪な日々になりそう……



「お断りします」


「え〜〜!!!なんで!!!?」



「…あー、友達とご飯食べる約束してまして?」



「嘘、唯ちゃんクラスに友達いないって言った」



ああああもう!!過去の自分をほんとに恨む!!



「違うクラスに友達がいるんですよね〜…」



「え?そうなの??なんだそっか〜残念
じゃあ今日一緒に帰ろ!?」



「帰りません。忙しいです」



「え〜ケチ」



頬をプクと膨らませる先輩
ゆうくんに似てる顔でそういうことするのやめてくれかわいい



「………じゃあ明日晴れたらお昼一緒に食べて一緒に帰りましょう
晴れたらですよ!晴れたら」



「ほんと!?約束だよ唯ちゃん!
じゃあまた明日ね!!!」



「はいまた明日」



あの嵐のような先輩をなんとかしてくれ、、