次の日。

教室はいつもより少しざわついていた。

「おはよ!柚香ちゃん!ねぇ、聞いた?昨日の事件!」

今日も内山さんは大きな声で少し興奮気味にそして辛そうに言ってきた。

「おはよう。何かあったの?」

あまり興味は無かったけど、聞き返して置く。

「あのさ、学校の近くにある古い神社があるんだけどー!…そこ、知ってる?」

少しだけ嫌な予感がした。

「…え?う、うん…あの神社がどうかしたの?」

その嫌な予感は当たっていた。

「あの神社で人が死んでたんだって」


ーー人が…死んでいた?


「なんかね、神社の近くにベンチがあるらしんだけど」

私が昨日寝てたところだ。

「そこの近くで、胸を刺された男の人が倒れてたんだって…」


ーー男の人?


「…まさか…」

「どうしたの?柚香ちゃん?大丈夫?」

私は頭の中で、とある想像をしていた。

それは、すごく嫌な想像。


ーーあの人が殺されたのかな?嘘だよね?これって私のせい?嫌だ。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…


「ちょっと、柚香ちゃん??柚香ちゃんってば!!」

内山さんが私の肩を揺すった。

我に帰る。

「大丈夫?調子悪そうだよ?頭痛い?」

「…いや、大丈夫だよ。ごめん、取り乱してた」

「…もしかして、柚香ちゃん、この事件に関係ある…?」

内山さんが心配そうに言った。

「そ、そんな事ないよ。大丈夫だから」

「で、でも…」

すると、チャイムが鳴った。

それと同時に先生が入ってくる。

「はいはーい。みんな座ってー!学級委員発表するよー!」

そこから先はあんまり覚えてない。