部屋に扉を閉じる音が静かに響きわたる


「....はあ.....」


私はその場に座り込んで深いため息をついた

    ヨウ
まったく陽ってばまたあんなこと言って....

いくら私の弟だからって心配しすぎだし第一、私はもう執事は要らないっていうのに



有栖川家長女 有栖川 愛(18才)

大手化粧品メーカー社長の愛娘


住んでる家は勿論なかなかの豪邸で
大きいシャンデリアや紅いカーペットなんてそこらじゅうにある