「A組の場所がわからなくて…」

涙目になりながら上目遣いで言葉を発する姿に俺は惚れた。

A組って俺と一緒じゃん。
内心嬉しく思いつつ、

「俺もA組だから一緒に行こう。」

そう言って手を引き歩きだした。

それからは接点を作りたくて積極的に話しかけて今では親友になった。

誰にも心愛を渡したくない。
そんな思い出廊下を走った。